石川県議会議員 盛本芳久

2010年8月建設委員会

8月25日(水) 建設委員会

報告事項
(土木部関係)
 (1) 平成22年第4回県議会定例会提出予定案件について
 (2) 直轄港湾継続事業の整備促進について
 (3) 金沢城玉泉院丸跡整備の検討について
 (4) 「交通実験2010」の実施概要について
 (5) 北河内ダムの竣工式について
 (6) 建設委員会地域視察要望(陳情)処理方針(金沢・加賀地区)について

県庁跡地周辺の交通実験について

◆盛本芳久 委員  交通実験の説明がありましたけれども、これについて質問したいと思います。
 1つ目のしいのき迎賓館周辺の一方通行なんですけれど、しいのき迎賓館や中央公園周辺の一体性、回遊性の向上を図るためということなんですが、一方通行にすることによって中央公園との一体性が図れるという意味がちょっとよくわからないんですけれども、そういうことであれば一方通行じゃなくて思い切ってこんな長い期間じゃなくてもいいと思いますけれども、歩道にしてしまうとか、車を通行どめにするとか、バスだけ通すようにするとか、何かそういうふうなやり方をしてみてもいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そんな考えはありませんか。

◎植田剛史 土木部長   確かに完全に一体性を高めるということであれば、アメリカ楓通りを通行どめということもあるのかもしれません。
 ただ、この絵にもありますように、駐車場が結構市役所側のほうにございまして、ここの駐車場にいずれにしても誘導してこないといけないということもあって、基本的には確かに通過交通がどれだけあるのか、駐車場に入る車がどれだけあるのかによって結果は変わってくるのでありますけれども、まずは一方通行化によって駐車場に入る車は素直に入れるようにして、基本的には市役所前のほうに流れていく通過交通はなるべく減らしていくということから始めたいと。まずは第一歩としてはそれを始めたいということであります。
 車幅を1車線に狭くいたしますので、一応渡る距離として半分くらいになるのと、それと1方向だけ車を注意すればいいので、そういう点では歩行者としては安全性は増すのではないかなということです。
 まずはこの実験を受けて、単に実験で終わらせずにすぐにも実践に持ち込みたいという考えで今やっておりまして、そのためにはまずは一方通行。その一方通行を恒久的に実施した後に、またいろいろ今御指摘のありましたような通行どめ措置とかそういったことも実験的なことでやっていくというような、そういった二段階でいいのではないかなというふうに思っております。

◆盛本芳久 委員  そんな方向で考えていけばいいのではないかなと私も思いますけど、ここはきれいな紅葉にもなるわけで、こういうところを歩けるような感じになると大変いいなということを思います。
 それで、中央公園なんですけど、中央公園は今、香林坊から見やすくなったとか入りやすくなった、そういう整備がされましたけれども、公園の中そのものが何となくいろんなイベントなんかもやったこともあるのかどうかわかりませんけれども、荒れている感じがやっぱりあるんですね。かつては芝生なんかもありましたし、せっかくいい木陰があるのに座ることもできないとか、あるいはベンチもないとかという、何かしいのき迎賓館の周辺の、旧県庁のところと中央公園を見ると、ちょっと荒れた感じがやっぱりどうしても見受けられるんですけど、公園の中のいわゆる地面の部分の何か工夫とかそういうことをやるべきじゃないかと思うんですけど、いかがですか。

◎植田剛史 土木部長   中央公園につきましては、二、三年前でしょうか、本当はもっと木がうっそうとしておりまして、なかなか入りづらいような雰囲気もあったんでありますけれども、いわゆる四高記念館の整備とあわせまして樹木の伐採もし、かなり明るい雰囲気にしたのと、それと夜も外灯等を整備いたしまして、夜でも歩きやすいようにというそういった整備はしております。
 ただ、また今度、先ほど御説明いたしましたように玉泉院丸跡というところが新たな魅力のスポットとして出てまいりますし、しいのき迎賓館も既にできたということで、香林坊側から来るときは、どちらに行くにしても必ず中央公園を通っていくような形になろうかというふうに思いますので、さらにどういったことができるのかというのは、玉泉院丸を含めた全体のこのあたりの整備の中で少し検討してみたいなというふうに思っています。

◆盛本芳久 委員  そしてもう一つの交通実験、バス優先レーンについて。優先レーンというのは今までこういう場所はあったんですか、金沢市内のどこかに。

◎竹村裕樹 都市計画課長兼景観形成推進室次長  県内では今、道交法でいうバス優先レーンというものは実施しておりません。これまでは、バス専用レーンとして行っております。

◆盛本芳久 委員  そうすると、私もそんなものなかったなというふうに思っていたんですけど、これを見ると走行できるけれども路線バスが後方から近づいてきたら車線を譲らなければならないという、ドライバーにどういうふうに周知して理解してもらうのか。後ろから来たら右のほうへ寄れよと、行けという話になるのかもしれませんけれども、交通安全上どうなのか。どういうふうにして広めていくのかなということをひとつお聞きしたいのと、それから今、バス専用レーンだと時間帯で指導員といわれる方ですか、監視員かわかりませんけれども、バスレーンですよという表示を持っておられたり、あるいは取り締まりが何カ月かに1回ぐらいやられているというふうに思うんですけれども、そんなような日常的な走る人への注意喚起というか、何かそういうようなものはどういうふうにしていくのか。その辺の考え方をちょっとお聞かせください。

◎竹村裕樹 都市計画課長兼景観形成推進室次長  確かにバス優先レーンというのは我々もまだなじみのないところで、例えば名古屋とかああいう基幹バスとかやっているところでは、何車線もありますから、車が走っていてバスが近づいてきたらよけてあげるという、そういう市民意識の啓発なども、バスなどの公共交通を優先しようというのが一つあるわけですけれども、今やっていますバス専用レーンと違うのは、バス専用レーンというのは車種を限定して、その車しか入れない。石川県の場合だと、バス、実車のタクシー、4人以上乗車の自動車とかそういうものですけれども、今回の場合は車種にこだわらず一応通れます。ただ、バスなどの公共交通が来たときにはよけてあげてくださいねというその辺の違いがあります。
 この辺の周知についても、初めてということで非常に我々も協議会とか幹事会でどうやって周知するのかと。きょう、ちょっとチラシでもお示ししておりますけれども、チラシの裏側の青色のところに、専用レーンと優先レーンはこんなものよと。今回の実験ではバスが近づいてきたら車線を譲ってくださいねという格好になっています。
 実際には、今のバス専用レーンでやっている指導員の方も立ちますし、事前にそういう看板とかこういうものでも、できるだけ周知を徹底していきたいなというふうに思っております。
 周知と指導員とかこの辺についてはそういう対応でやっていきたいと。

◆盛本芳久 委員  なかなか難しそう。私はいいと思うんですけれども、基本的にはなるべく町なかのあたりに車で入らないというそういうことを、公共交通がちゃんと動くように自家用車でなるべくそこへ乗り込まないようにしましょうといったらまた問題あるかもしれないけれども、そういうような意識をやっぱり持ってもらうような方向で行くということが一番大事だろうというふうに思うんですけれども、うまくいくようにまだ工夫はいろいろ要るんじゃないかと思うので、また検討して効果があるようにお願いします。