2009年12月総務企画委員会
総務企画委員会 会議記録
12月10日(木曜日)
(総務部関係)
(1) 付託案件
議案第1号中関係分、同第9号、同第10号
請願第86号、同第90号ないし同第92号、同第97号
(2) 報告事項
① 小松基地所属のF15型機の着陸事故について
② 「第2回石川県公立大学法人設立準備会議」について
(危機管理監室関係)
(1) 付託案件
議案第1号中関係分
(2) 報告事項
① 志賀原子力発電所2号機の非常用ディーゼル発電機の再度の油漏れについて
② 平成20年度志賀原子力発電所に係る環境放射線監視結果及び温排水影響調査結果について
(企画振興部関係)
(1) 付託案件
議案第1号中関係分、同第11号
(2) 報告事項
① 小松・静岡便利用者アンケート調査結果の概要について
② 「全国丼サミットいしかわ2010【D-4】」の開催について
(県民文化局関係)
(1) 付託案件
議案第1号中関係分
報告第1号
(2) 報告事項
・「遠き道展-伝えたい日本画の今-」の開催について
◆盛本芳久 委員 ちょっと関連しますけれども、2つの事項についてお伺いします。
まず、小松の件ですけれども、足を出し忘れたまま着陸したという話ですけれども、足が出ないで胴体着陸というのは聞いたことはありますが、出し忘れて何か事故が起こったのは、民間、軍用機含めてほかに例があれば、もし御存じでしたら聞かせていただきたいのですけれども、そんな例はありますか。
◎荒井仁志 総務部長 民間航空機等においてそういう例があったのか、まだ調べておりません。
◆盛本芳久 委員 私も聞いたことないのですけれども、何かたるんでおるのを超えているような事故ではないかと思うのです。これはあわや大事故でありますし、これで機体がどうなるのか、もう使えないのではないかと思いますけれども、100億円余りがパアになるわけで、大変なことだと思うのです。
管制官とか地上の監視員がどうなっているのかまだはっきりしていない。そこがどうだったのかわかっていない。そんな中で、こういう原因でした、出し忘れが原因で、教育した後、訓練を順次開始していきますと。F15はやってないのですけれど、12月8日から訓練が始まっていることですが、それは事実ですか。
◎荒井仁志 総務部長 私が伺っている範囲では、そういった教育等の実施をしておることはありますが、訓練自体については見合わせていると伺っております。
◆盛本芳久 委員 何も始まってないということですね。F15以外についても。何かが飛んでいることはないのですね。
◎荒井仁志 総務部長 基本的にF15初め戦闘機の訓練は見合わせていると思います。
◆盛本芳久 委員 それならいいというか、わかりました。私も確認してみますけれども。
とにかく、はっきりするまで飛行機を飛ばすことはやらないでほしい、そのことはしっかり県としても続けていっていただきたい。緊急の場合はあるかもしれませんけれども。
そしてもう一つ、小松では航空祭が毎年開かれておりますけれども、ここではかなり演技飛行というのですか、何と言うのかわかりませんけれども、編隊飛行と言うのか、そういうことが行われているわけですけれども、こういうことも人が見に来るからやるのでしょうけれども、非常に危ういなと思いますし、来年どうするかわかりませんけれども、この辺のところも慎重に対応してもらうとか、中止してもらうとか、この辺ぐらいのことは言ってもいいと思うのですが、いかがですか。
◎荒井仁志 総務部長 既に小松基地における着陸事故につきましては、原因究明と安全対策に万全を期するように申し入れを行っているところでありますので、こういうことをしっかり対策をとっていただく必要があると思っております。
そしてあと、先ほどの航空祭の件でありますが、これまでも航空祭に限らず、自衛隊機の飛行につきましては安全が最優先されるように、当然、安全確保について申し入れは行っております。もちろん、この航空祭の開催につきましては地元の意向が優先されるべきと考えておりますので、そのあたりは小松基地のほうからきっちりとこの説明をした上で対応していくことが必要であろうかと思っております。
◆盛本芳久 委員 どちらにしても、まだはっきりとしていない部分がありますし、何か警報が鳴っていたけれど気がつかなかったとか、その辺もこういう軍用機にはボイスレコーダーというものがついているのだろうと思いますけれども、そこの究明ができるまで厳しい対応をしてもらいたいと言っておきたいと思います。
志賀原発 非常用発電機再度のトラブルについて
もう一つ、原発の件ですけれども、一たんは、オイル漏れは弁に問題があることで、それを12月4日に国と県、志賀町に報告して、そしてその日のうちに国、保安院はこの報告が妥当だという結果を出しているわけですね。ところが6日にまた油が漏れていたと、こういう話ですけれども、そのときに保安院が妥当としたことは、結果的にはこれは妥当ではなかったとの話になると思うのですけれども、この辺については県としてはどういうふうにお考えですか。
◎西和喜雄 危機管理監 再度の油漏れがあったことを御報告したわけですが、最初の油漏れにつきましては逆止弁の不調で潤滑油の漏えいがあったことは間違いがないと。今回の試験運転をした中でも逆止弁は正常に動作していることでありますので、保安院の評価は適切であったと考えております。
◆盛本芳久 委員 そうすれば、最初の油漏れは弁が原因で、次に漏れていたことは前の漏れとは全く別の原因としてまた調査がされているという、こういう話ですか。
◎西和喜雄 危機管理監 その点も含めて調査していることだと聞いております。
◆盛本芳久 委員 どうもわけがわからないのですけれども、やっぱり最初の弁だというふうに、原因はこうだと確定を一たんはしているわけですけれども、そこら辺のところで、これは甘かったのではないかとどうしても思いますし、それをきちっと国がちゃんとやらなきゃいけないのを、その評価もほとんど追認という形になっているのではないかと思うのです。
もう一つ、原子力安全委員会もチェックすることになっておりますけれども、これはもう既に行われていると思うのですが、原子力安全委員会の審査結果はどういうなっているのですか。
◎中島和弘 危機管理監室原子力安全対策室長 先ほど盛本委員からお話がありましたように、12月4日に北陸電力が原子力安全・保安院に報告いたしております。報告書を取りまとめるに当たりましては、事前に保安院とも調整しながら取りまとめておると聞いております。
その結果につきましては、翌月曜日、12月7日に原子力安全委員会へ報告してあります。その際におきましては、既に6日に再度、再発防止対策を行った後に漏れたという事実がわかっておりましたので、その内容を含めまして原子力安全委員会に報告しておりまして、原子力安全・保安院としても、その件も含めて再度調べていきたいと発言していると聞いております。
◆盛本芳久 委員 ということは、安全委員会として、まだそれが、もちろん妥当だと言えないと思うのですけれども、その審議結果といいますか、その辺は今どんな状態になっているのですか。
◎中島和弘 危機管理監室原子力安全対策室長 原子力安全委員会の議事録についてはホームページで公表されることになっているわけですが、我々も現時点においてまだ議事録が公表されておりませんので、詳細についてはきちんと把握していないところであります。
◆盛本芳久 委員 これが一応、国のダブルチェックと言われているものですよね。私はこのダブルチェック、本当にちゃんとされているのかどうかは、以前から大変疑問なわけですけれども、やっぱりそこら辺のところを県としても、それは本当にダブルでやられているのか、しっかりと見ているのか、これは国に言わければならないときはしっかり言わなければならないと私は思います。
国の審査体制 ダブルチェック, 石川県安環協の審査体制について
それから、先ほど、12月4日に国に報告して、その日のうちに妥当と出てきた。一日でやったのではない、その前からであるという話をされましたが、それは事前に県と電力会社と国が打ち合わせなり、すり合わせなどをしながら4日に「はい妥当です」と、こういう結果になって出てくるということですか。
◎中島和弘 危機管理監室原子力安全対策室長 今回の事例につきましては事象として国に報告すべき報告事項になっておりますので、まずは基本的、一義的に国が審査をしていただくことになっているかと思います。その上で県としましては、今回は原子力環境安全管理協議会を開きましたけれども、そういう委員の御意見を踏まえながら県としての判断をするということでありまして、12月4日の時点におきまして、県としてその報告書は妥当だと判断していたわけではありません。
◆盛本芳久 委員 いや、それでは4日前に国もやっているわけですね。原因と対策、北電としてはこういう原因でこういう対策をとりますよということを国に報告する。そしたら国は「それは妥当です」と、その日のうちに言う。それは両方で進めてきたものを最終的に4日でいいでしょうと、そういう話なのですか。
◎西和喜雄 危機管理監 おっしゃるとおりであります。本会議上で知事も答弁しておりましたが、原子力安全・保安院に対してしっかり検証を行うよう県としても話をすることにいたしております。
◆盛本芳久 委員 そうなると、やっぱりどうしても打ち合わせをしながら妥当と出てくる。実は妥当ではなかったわけですけれども、何かなれ合いで、すべてがなれ合いで最終的にまた動かす方向に持っていくと、そういう感じがしてならないわけであります。
今、政権は本当の独立したそういうチェックをやろうというような話も出ておりますけれども、私もそれは大賛成であり、そういうふうにやってもらいたいと思います。
きのうの安管協は、私も傍聴していましたけれども、地元の方、地元だけではなく石川県全体にとってみれば、もし何かが起こって、ちょっとでも放射能漏れが起こるようなことがあったりすれば、これはいろんな産業、観光も含めて大きな打撃があることは、だれでも想像できるわけですので、県としては厳しい対応をしていただきたいと思います。
今回の場合はハードの面ですけれど、それまで続いてきたいろいろなヒューマンエラーにかかわること、これも何か非常に精神論的に本当に検査の体制とかそういうものが劣化してないかというようなことまで掘り下げて、しっかりとした点検を県としてもやっていかないと、本当に何かが起こってからでは遅いと、そういうふうに思いますので、それは要望しておきたいと思います。
◆盛本芳久 委員 この丼サミットですけれども、金沢の産業展示館でやる理由、それからB級グルメとかそういうのになると相当全国から人が集まってきたという報道も見たことがありますけれども、全国に向かってどういう発信をしているのかお聞きしたいと思います。
◎表正人 地域振興課長兼震災復興支援室次長 まず、金沢の産業展示館で行う理由であります。
私ども最初は能登地区の開催も検討しました。ただし、冬場の時期に、これだけの規模で行うスペースが一つつらいところがある。もう一つは、能登でやっても能登の人しかほとんど集まらない。だから、一番のねらいは金沢で多くの集客を目指して、金沢の人にどんぶりを食べていただいて、これから能登に流れていく。それから、全国の方も能登まで来ようとする方はちょっとまだ難しいと思うのです。それで金沢ならば人の足でかなり大きい人数が確保できる。こういう理由で金沢に決めました。
それからもう1点、人を集めるための手法であります。B級グルメブームはなぜ行っているのかといえば、やはり情報戦略だと思うのです。私どもは1月早々に参加店舗、それから行政が集まりまして、地元のマスコミに対するキャラバン隊を組織してPRをまず行う。それから、全国の参加する各地においても石川に第1回初めての全国丼サミットをやると。各地においてもマスコミを総動員しまして、それをあわせて全国に発信したいと思っております。