石川県議会議員 盛本芳久

2011年2月定例会報告

 2011年2月定例会は,2月23日から3月16日の日程で開催されています.

 盛本は,3月11日追加一般質問を行いました.

 3月11日(金)11:40~ 盛本芳久 追加一般質問

県議会HP 議会中継(録画) 3月11日午前3人目の1:45:00~
   http://www.pref.ishikawa.lg.jp/gikai/cyukei/cyukei.html

質疑要旨 *******************1103質問北中.jpg

1 人間らしい働き方について

(1) ワークライフバランスから更にディーセント・ワークへと発展させる今後の労働施策、企業への働きかけ、公務職場での取り組み推進の基本認識について、知事の見解を聞く。

(2) 非人間的な労働の実態は、労働相談や労働争議、労働紛争となって顕在化してくるが、県内の実態とその傾向、県としての対応・対策について、商工労働部長に聞く。

(3) 社会科の学習の基礎の上に立ったさらにリアルな労働教育の必要性と具体化について、教育長の見解を聞く。

(4) 労働企画課が編集発行しているはたらく若者サポートブックのテキストとしての活用が有効と思うが、この冊子発行のねらいと、学校現場での活用についての教育委員会との連携について、商工労働部長に聞く。

(5) 県の労働政策は商工労働部が所管しているが、働く人間中心の観点でとらえるなら、国の経済産業省、厚生労働省という区分にならい健康福祉部への編入が妥当と考えるが、将来の部局再編の課題としての認識について、知事の見解を聞く。

1103質問北國2.jpg2 里山創成と農業について

(1) 里山創成室を各部から独立させず、しかも農林水産部でなく環境部内に開設するその意図、理念について、知事の見解を聞く。

(2) トキが羽ばたく石川がキャッチ・コピーであり、能登半島に点在する典型的里山・里海スポットやエリアのみならず、能登半島全域を丸ごと里山として、トキがどこにでもやってこられる自然をそこに作ろうという考え方か、聞く。

(3) いしかわ農業人材育成プランでは、県民全体を農業を応援しようとする者と位置づけているが、誰にもわかる一大県民運動としての具体的な農業応援活動を提起すべきと考えるが、知事の所見を聞く。

(4) 里山の農業では、安全でおいしい農作物の供給は必要条件であるが、生産性向上のための化学肥料や農薬使用の現実と、低農薬あるいは無農薬・有機農業を売りとする地域ブランド化への道とのバランスをどうとっていくのか。また、今後どのような方向に進めていくのか、併せて見解を聞く。

(5) TPP参加で石川県どころか、日本の農業は壊滅的打撃を受けることは必至であり、TPP参加について石川県としての態度表明が必要と思うが、知事の見解を聞く。

(6) プルサーマル了解も補助金に縛られることなく慎重な判断が行われるべきであり、里山と対極にある原発のあり方と危機管理に関し、知事の見解を聞く。

3 新年度に向けた教育課題について

(1) 学ぶ喜び、学びあう喜び、わかる喜び、できる喜びは、点数や順位が上がる喜びとは次元の違う深いものであり、こうした学びの中で真の学力は鍛えられると思うが、いしかわ学びの指針十二カ条に、こうした学びの観点はどのように盛り込まれているのか聞く。

(2) この指針に基づく授業研究や実践の成果を評価する指標が全国学力テストの正答率1103質問北國1.jpgや有名大学進学率ということに偏ると、この指針の意図はゆがめられてしまうが、広く多面的な学校の評価と、それに基づく支援をどのように進めていくのか聞く。

(3) 県立高校での司書の配置と待遇改善の状況を聞く。また、市町の司書の配置状況について、併せて聞く。

(4) 県内公立図書館と学校図書館をネットワーク化し、図書共有のための人員を配置するなどのシステム構築は不可欠と思うが、その実現についての見解を聞く。

(5) 少人数学級の拡大によりどのような教育効果を期待するのか。また、今後、国による学年拡大をどのように働きかけていくのか、その方針について、併せて聞く。

(6) 過疎と少子化が進む地域では複式学級の解消が求められているが、教育の機会均等の観点に立った小規模校への支援策の現状と来年度の方針について聞く。

(7) 教師は現場で育つものであり、来年度の初任者研修について、オン・ザ・ジョブ・トレーニング中心に転換すべきと思うが、所見を聞く。

(8) 教員の多忙化解消策について、2月を目途にまとめる予定と聞いているが、具体策の検討状況と実施内容、学校現場への指示・伝達の時期・方法等、その概要を聞く。