5.琴古流尺八の最近のブログ記事

 今年も,母校七尾高校の図書委員会の研修会にお招きをいただきました.語りの本田和さんの朗読ワークショップ+ミニコンサートへの出演です.この企画は4回目,私は3回目の出演になります.

 高校は夏休み,3年生は補習授業ということで,参加者は1,2年生の図書委員,合唱部員,放送部員,そして,高校の図書館を視察に訪れた七尾市内小中学校の学校司書の皆さんです.

 本田さんの発声や早口言葉,祇園精舎の鐘の声七高図書委員会10.jpg(平家物語冒頭),谷川俊太郎の詩などの朗読が行われました.最初は恥ずかしそうに声を出していた生徒の皆さんも次第になれ,図書館内に声が広がる練習とミニ発表会となりました.

 後半は,本田さんと「むじな」「耳なし芳一」そして,司書のえの目さんの箏との合奏で「六段の調べ」を演奏しました.六段の調べは調弦の都合で一尺六寸管(一尺八寸管より一音高い)で演奏しました.これも華やかな感じで楽しい合奏となりました.

 生徒の皆さんは,ちょっとシャイな感じで,たくさんの会話はできませんでしたが,まじめに朗読をし演奏に耳を傾けてくれました.大学生や社会人となったとき,趣味で尺八を始める人が出てくることも,勝手に期待し,宣伝もしておきました.

 5月16日,第42回北日本琴古流尺八演奏会が開催されました。年1回持ち回りで開催してきた本演奏会は,最近は富山と金沢だけになっていましたが,今年は久しぶりに高山での開催となりました。発表曲数は3県の出演者を中心に37曲とすごい数となりました。

 

竹二人TAKE FUTARI 町屋コンサート

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 4月24日,金澤町屋Gallery「椋」で,笛の美郷 尚さんとミニ・コンサートを開きました。

 以前から二人でいつかやろうと計画していましたが,ついに実現することができました。絃方の中橋雅竜声先生,須田雅楽静先生,パーカッションの通善好昭さん,笛の美郷さんのお弟子さんの山本真莉さんにゲストとして加わっていただきました。

竹二人新聞.jpg 堅苦しくならずにリラックスして竹楽器の音楽を楽しんでいただけたらと,選曲にバラエティを持たせたつもりです。現代曲,古典曲,オリジナル曲,親しみのある曲,独奏に合奏,いろいろやってみました。

 約50人の皆様に足を運んでいただき,演奏後もお褒めや励ましのお言葉も頂き,たいへん幸せな気持ちになりました。ご入場いただいた皆さん,ありがとうございました。
 練習は十分とはいえず,演奏にはまだまだ不満な点もありますが,ゲストの先生方や,演奏者各々の人のつながりが拡がりは本当にうれしいものです。仕事の合間の時間を有効に利用し,さらなる上達を目指して,ますます練習を楽しみたいと思います。

 また,やりましょうと,演奏者一同終了後の反省会で確認しあいました。

 Gallery「椋」オーナーの渡辺さん,ありがとうございました。

 「椋」のブログ・「竹二人」 http://muku6256m.exblog.jp/13523471/

 コンサートお知らせ http://www.molimoto.com/plans/01_1/post_59.html

 

 思いもよらず,金沢大学より感謝状を頂くこととなりました。3月16日に贈呈式があり,中村信一学長より感謝状を受け取りました。

 1973年大学入学と同時に始めた琴古流尺八,ここで師匠の北方間堂翁と出会いました。師は当時84歳だったと思います。入学直後の5月,県立能楽堂で開催された演奏会,この千秋楽で師が演奏した「残月」の第一音で鳥肌が立ちました。ここから,この道に引き込まれ,はまっていくことになります。

 さすがに,80歳を超えているのですから,息は長く続かないのですが,一つ一つ発せられる音は流れ,無音もまた音と曲の一部となり,尺八にしか出せない無限の倍音の調和による音色は,全く素人の大学1年生を圧倒したわけです。

 稽古は,週に2回,譜読が基本。
 師の前で譜を読み,吹奏し,指導を受ける。何もアドバイスなし,「結構です」と言われた時がこわいのです。本当に結構だったのか,どうしようもなかったのか,それはお見通しであり,教わっている本人が一番わかっています。感謝状.jpg
 下手に技巧に走った演奏をすれば,いかに,自分がうまくいったと思っても,ビシッと一言,「品のない演奏はいけません」。ただ漫然と吹けば,「渓流の岩と石の間を流れる水のごとく・・・」。等々,今でも鮮明に思い出されます。

 書は,書家北方心泉の子ですから,達筆なんてもんじゃない。漢詩にも造詣が深く,哲人。また,おしゃれでかっこいい。若い女性も大好きなじいちゃん。魅力的で尊敬すべき師範でした。

 病に倒れた師の代稽古を4年生ぐらいから始めたでしょうか。1980年に他界され,師の「星雲会」を引き継ぎ,邦楽サークル「竹糸会」尺八師範として,学生たちと共に尺八道を研究し続けています。これは,北方間堂師と若い学生を励まし楽しませてくれた奥様へのご恩返しでもあります。

 私自身が,社会人として,尺八演奏家として,若者に慕われ尊敬される人間をめざすための精進をし続けることを確認する,そのような機会を大学に与えていただいたことに感謝します。

 「芸は人格以上にはならない」と常に師は言われました。

金大感謝状1.jpg 金大感謝状2.jpg

 ▲顧問山本先生,中村学長,盛本,竹糸会鈴木さん ▲松下良さん,大谷親千鶴先生,盛本

 

 恒例の石川県音楽文化協会新年互礼会が開催されました。

R0010116s.jpg 琴古流尺八で加盟している石川県三曲協会の会員として例年参加しています。三曲関係のお琴・三味線の先生方や各種音楽団体のかたがたにお会いし,楽しい時間をすごしました。

 しかし,来賓の知事・国会議員・県会議員は次々と早退,最終的には来賓テーブルには私だけとなってしまいました。皆さん本当に忙しいんだなあ。

100117birthday.jpg 1月17日は私の誕生日です。この日は,阪神淡路大地震の日,湾岸戦争勃発の日,山口百恵の誕生日など,世界的に忘れることのできない日です。
 この日を選んでやったわけでもないのですが,恒例の尺八「星雲会」の新年会を行いました。2010年の吹き初め,「雲井獅子」「六段の調べ」「八千代獅子」をみんなで合奏し,新年会へと進みました。

 何と気の利く事か,門下生の金沢大学竹糸会の学生たちがバースデーケーキを持ってきてくれました。55歳,竹糸会の尺八師範をつとめるようになってからちょうど30年になります。
100117seiunkai.jpg この時代,ほとんど伝統芸能ともいえる古典邦楽を研究する学生サークルが続いているということは奇跡に近いのではないかと思います。
 若者の目覚ましい上達ぶりにパワーをもらいながら,まだまだ続けたいと思います。精神にも身体にもいいのです。我が師,北方間堂先生は85歳まで吹いていましたから。

palace.jpg 年の瀬29日,ロイヤル・パレス・スタヂオでジャズ専ライブとセッションが行われました。今回はセッションに参加することができました。曲目は「dark eyes(黒い瞳)」ロシア民謡ですがジャズでの演奏もよくあります。

 ジャズ尺八,練習不足とアドリブの実力不足は否めませんが,珍しさだけで拍手もいただきました。何といっても私が楽しいのです。ピアノ,ベース,ドラムスの皆さんありがとうございました。

 終了後,出演者で打ち上げならびに反省会が行われ,パレスのジャズについての今後についても話し合われました。オーナーの鈴木三知子さんのおかげでこのジャズ専が続いてきましたが,今回で一区切り,あらたな形を模索していくとのことでした。私も,尺八ジャズをやりたいと思っていたところにこのパレスの集まり,本当にこの7年楽しませていただきました。形は変わっても,今後のパレスの発展と開かれたみんなのライブハウスとして続いていくことを祈ります。

fukudaeika.jpg 12月20日国立劇場小劇場で二代福田栄香襲名記念三ツの音会の演奏会を鑑賞しました。
 福田栄香を襲名した福田千栄子さんは,約20前北日本琴古流尺八演奏家に出演を頂いていた先生です。父上の福田種彦先生と奥様の美智子先生とともに北陸に来ていただき合奏させていただきました。当時は20歳代でしたが,本当に正確で艶のある演奏で私たち尺八組を気持ちよく演奏させていただきました。

 福田千栄子リサイタルの案内を毎年いただいていたのですが,東京まで演奏会を聴きに行くことはできませんでした。しかし,今回の種彦先生の七回忌追善ならびに襲名記念演奏会はうまく日程がとれたので期待に胸ふくらませ会場に足を運びました。

 福田先生はもちろんのこと,出演者の顔ぶれは圧巻というほかはありません。尺八も絃方も人間国宝4人を含め,日本を代表する三曲界の大御所と若手の勢ぞろいです。
 もちろん演奏は息をのむほどの素晴らしい曲の連続でした。賛助出演の方々の技術や音も素晴らしく感動とともにしっかり勉強させていただきました。やっぱり,いいもの,最高のものを見たり聞いたりしないとだめですね。研究の意欲が湧いてきました。

 11時から夜の9時近くまでのプログラムでしたがたくさん聴きました。演奏会後,尺八の伊藤梅盟さんと藤田親小夜先生にもお目にかかることができ。満足して帰途につきました。

 12月19日,恒例の金沢大学竹糸会が県教育会館で開催されました。
 竹糸会は私が大学時代に所属したサークルです。現在このサークルの尺八部員の指導をしています。

 竹糸会は全国にある大学の邦楽サークル0912chikushi.jpgの中では,珍しく古典邦楽の三曲合奏(三絃・箏・尺八)に絞って演奏・研究の活動を行っている団体です(私の学生時代でも珍しかった)。よくぞ生き残っているとの評価も受けています。
 新曲・現代邦楽にも多くの名曲があり,独奏や合奏の楽しみも十分に味わえるのですが,この古典の魅力も実に奥深いものがあるわけです。
 古典曲を「古曲」と言います。演奏会等で比較的よく演奏される曲が5,60曲ぐらいあると思いますが,これらの曲を飽きもせず(飽きないのですが)何十年も大学生が合奏し続けているのです。ここがクラシック(古典)のすごいところです。
 そして,その演奏スタイルや奏でられる音楽が「竹糸会流」ともいえるような伝統を引き継いでいます。学生たちが先輩から後輩へと指導をつなげています。

 今年の演奏会も,1年生から4年生まで,それぞれの学年らしい演奏が披露されました。指導した学生たちですが,邦楽器に触れてわずかの期間しか経っていない若者たちの素直な演奏は,私をまた新たな気持ちにさせてくれます。

 2年に1回の研箏会千鶴の会が開かれました。「千鶴の会」主宰の大谷親千鶴先生は喜寿を迎えられました。今回が第14回ですので,28年間の長きにわたって演奏会が継続されているわけです。私も,毎回出演させていただいていますので,あらためて年の経つのは速いものだと驚きます。

 今回の演奏会では,「新高砂」「越後獅子」「松の寿」の3曲を演奏させてもらいました。
 普段は遠近両用のメガネを使っているのですが,舞台では楽譜が床の上にあるので,この遠近両用めがねの下半分で見ることになり,ピントが合いません。ですから,舞台用のメガネをかけるのですが,「越後獅子」の演奏のときにそのメガネをかけるのを忘れてしまいました。演奏が始まったときそれに気づきました。あせりました。ぼやけた楽譜をほとんど勘を頼りに演奏しました。やりなれた曲で幸いでした。

 さて,やはり三曲合奏は緊張感もあり,魅力的です。この演奏会も,なつかしい金大竹糸会のOBとの合奏も楽しみの一つです。今回も研箏会家元の米川敏子先生にもお会いでき,演奏を生で見せていただけ感激です。末長くこの千鶴の会が続きて行くことを祈ります。

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  ▲ 中央が大谷先生,向かって右米川敏子家元

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▼ 竹糸会OBの面々と大谷先生

2010年7月

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2009.3.27countup