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1106藤田講演②.jpg6月9日,歌劇座で藤田祐幸氏の講演会「いま日本の原発で何が起きているのか」に参加しました.

1106藤田講演①.jpg 福島で無農薬有機農業を続けていた農夫の自殺の報告から講演が始まりました.放射能がいかに人間の生活の原点である農業生産,食と対極あるものか,そして,土地とともに生きる人間のすべてをうばうものが原発であるという指摘からの話です.
 水素爆発による放射性物質の風に乗っての拡散は,リアルタイムで日本人に知らされることはありませんでした.しかし,ノルウェーやドイツによる拡散シミュレーションは世界の多くの国に知らされていました.西日本にも広がり世界一周をする放射能,この映像にはぞっとしました.

 また,発送電分離のタブーに踏み込んだ菅直人を,早く首相の座から降ろさねばとの与野党,経済界,労働界こぞっての凄まじい動き,強大な原子力ムラ,ネットワークの存在も知らされました.

 この,連続講演会には多くの市民が参加し学習しました.脱原発の道をどうつけていくのか,そう簡単にいくとは考えてはいませんが,ともかく多くの国民が学ぶこと,そして,電力は余っている,電力自由化,発送電分離によって自然エネルギーは大きく進む,想像を絶する被爆の恐ろしさ,子どもの未来への責任,ダメなものはダメ.という空気をつくり,広げていくためのあらゆる方法,行動を考え,実行していかなければなりません.

FM4649Ust録画藤田祐幸講演「いま日本の原発で何が起きているのか」
http://www.ustream.tv/recorded/15282880
http://www.ustream.tv/recorded/15282914
http://www.ustream.tv/recorded/15283265
http://www.ustream.tv/recorded/15283412

 11月21日,駅西保健所・健康福祉センターで市民フォーラムが開かました.金沢市ノーマライゼーションプラン2009の実施状況,また,障害者のさまざまなニーズや要望を集約し,今後の施策に生かす目的で開催されました.この市民フォーラムは,すでに20回以上開催され,私も何度か参加しています.

 障害者をとりまく現状と課題が直接聞けるとともに,施策の基本理念・考え方に対する意見も聴くことができ,大変勉強になります.この日,特に印象に残ったのは,教育において分離の方向へと逆行しているのではないかという参加者の意見です.

 障害理解教育の必要性が言われているが,大人になって学ぶのではなく,子ども時代から共に過ごし,学ぶことによって自然に理解が進むのではということや,普通学級に在籍する障害のある子どもの通級指導も拡大によって分離が進むことに懸念を持つというものです.

 確かに,保護者や障害児本人の希望の尊重は当然のことですが,共に生活したい,学びたいという希望はすぐに叶えられないことが多いのです.分けることはすぐに進むのにです.
金沢市もこのようなフォーラムの開催で意見を聴き,プランの策定・改定そして実態化をしようとしています.そこに何よりも必要なのは,一般の市民の子ども時代からの障害者とのかかわりだ,とあらためて思いました.

* ノーマライゼーションプラン金沢2009
  http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/13707/1/plan2009.pdf

 11月1・2日,循環型社会形成特別委員会視察に参加しました.建設系廃棄物のリサイクル,マイクロ水力発電,バイオマス資源,生物多様性,いずれもこれから積極的にとりくまなければならない課題です.

視察先は

  リサイクルピア:東京都大田区 → 柏井浄水場幕張給水場マイクロ発電:千葉市
  → 農業・食品産業技術総合研究機構・中央農業総合研究センター:つくば市 →
  千葉県生物多様性センター千葉県立中央博物館):千葉市

循環視察1.jpg 循環視察2.jpg 
▲ 大田区にリサイクル施設が集積するスーパーエコタウンのリサクルピア
   建築系の廃材の分別は機械だけでなく手作業も必要,再生可能な10種ほどに分けられる ▲

循環視察3.jpg 循環視察5.jpg
幕張給水場のマイクロ水力発電は年間850万円の電気料を節約している
  水圧と落差のあるところ,小水力・マイクロ水力発電はまだまだ可能性を持つ
    廃油からバイオディーゼル燃料(BDF)を生成する装置,家庭からの廃油は減少している ▲

循環視察6.jpg  循環視察7.jpg
▲ ここに入っているのは,稲わらを固形化したもの,燃料にする
  千葉県立博物館に保管されている植物標本は23万種という,世界どこからでも検索できる ▲

循環視察8.jpg  循環視察9.jpg
▲ 動物の標本庫           生物多様性ちば県戦略について説明を受ける ▲

    今回視察した施設は,東京とその近郊の千葉,茨城,いずれも大きな規模で,先進的なとりくみをしている.特に印象に残ったのは,千葉県立中央博物館です.千葉県の人口は600万人,石川県の5倍で財政規模ももちろん大きいのですが,自然科学の資料と研究への力の入れ方は大きいと感じました.
 先日の建設委員会で訪れた高知県は海岸地帯を世界ジオパーク認定へと,とりくみを強化しています.石川県も白山付近の恐竜化石壁のある手取層群を中心とした地域をジオパークにと白山市がとりくみを始めました.能登半島の自然も科学的見地から,教育・観光へと生かすとりくみを強化すべきです.そのためには,自然史資料館の充実は不可欠でしょう.
 

 10月27日~29日,建設委員会の県外視察に参加しました.視察地は四国の高知県.
 道路整備が遅れているという四国地方の現状と,太平洋の高潮,そして,今後30年以内に60%の確率で起こると予想されている南海地震の津波に備えての堤防整備などについて現地を視ました.

 視察地は

 高知県議会で四国8の字ネットワーク道路整備について説明 → 四国横断自動車道 → 高知城 → 高知港高潮水門 → 国分川河口高潮対策 → 菜生海岸越波対策堤防

  四国動.JPG  高知城.JPG  

▲ 太平洋プレートの沈み込みによりできた四国の付加帯地層はもろく対策は念入り
  高知城の石垣復元,野面(のずら)積みの一つ一つの石の位置を記録し解体後再度積みなおす ▲

 高潮水門.JPG  高潮堤防.JPG

▲ 高潮の際,水門を閉め,内水をポンプで海に排出する,停電時の自家発電装置も設置されている
 H16年の台風23号の際,高潮と波により堤防が破壊され,その破片と越波により市営住宅が全壊,死者も出た,その後補強された堤防http://www.jice.or.jp/report/pdf08/jice_rpt08_03.pdf

 高知県で,道路,公園,港,川,海岸と一通りの建設行政の現場を視察しました.当然のことではありますが,太平洋側と日本海側の事業の違いというものを知りました.特に,我が石川県以上に,台風や地震の自然災害に関して備えなければならないこの県の努力の一端を見ることができました.

 明治12年(1879年)前田家蔵書3万冊余りの公開から石川県立図書館の歴史が始まりました.明治45年(1912年)県立図書館建設,昭和41年(1966年)に社会教育センターとの併設で建て替え,そして今日に至ります.

図書館1.JPG 資料,研究物,書籍,雑誌の保管と閲覧,公的私的問わず研究を助けるレファレンス機能,学校や地域と連携した,学校・生涯教育の活動など多くの機能を持つ図書館,石川県立図書館もまた石川県の図書館の中央センターとして多様な積極的なとりくみを展開しています.

▼ 県外や,県内の各市町の図書館と相互に行き来するボックス

 この県立図書館も,兼六園周辺文化の森に位置し,名実ともに県民市民の知の蓄積と発信地としてまだまだ活躍できるのですが,県民の中にも県立図書館はどこにあるのかも知らない人が相当いるようです.まだ社教センターと呼んでいる人もいます.
 県当局や教育委員会,また図書館自身の県民へのアピールも更に必要かと思いますが,今回の視察では,老朽化した建物と設備,収納・閲覧能力の不足など改善すべき点は多くあると感じました.
図書館2.JPG やはり,総合的文化情報発信センターとしての県立図書館,あるいは生涯学習センター等県民の活動の場との複合施設の建設の時期に来ていると思います.

閲覧室が手狭なため,中に入り,自分で探すことができるようにした書庫(子どもの本) ▲

  旧県庁跡地での「いしかわ文化・情報の総合センター(仮称)」の基本構想があったわけですが,これは某国会議員の一声でとん挫したのですが,建設地を含め検討に入るべきでしょう.
 私も各地の図書館の現状と先進的取り組みを調査研究し,議会での発信を行っていきたいと思います.

 ■ 石川県立図書館 http://www.library.pref.ishikawa.jp/index.html

10県教研1.JPG 石川県教職員組合、高等学校教職員組合、私立学校教職員組合連合が共催する、石川県教育研究集会(教研集会)が10月22日・23日、珠洲市で開催されました。県内教職員、保護者が学校や地域で積み上げてきた教育実践を発表交流し討議する場として、戦後耐えることなく続いている教職員組合の命ともいえるとりくみです。

▼ 主催者を代表し県教組柚木委員長挨拶

 県内10支部の研究集会に提出、論議されたレポートから選ばれた代表者が県の教研集会に集まってきます。教科、問題別の22の分科会で活発な研究協議が行われました。
 私は、この中の「選抜入試制度・進路保障」分科会の共同研究者として毎年参加しています。

10県教研2.JPG この分科会のテーマは非常に広く、入学試験から高校教育、キャリア教育、労働教育、教育の機会均等をめぐっての学校統廃合問題・高校再編、格差と子どもの貧困など、社会のありようが教育に現れる、現代社会の縮図ともいえる課題が報告されます。

  基調実践報告を行う冬爪執行委員 ▲

今年も、高校再編のその後、そして加速する小中学校の統廃合、課題を抱える生徒・特別支援を必要とする子の進路保障、進路学習と労働教育等のレポートが発表されました。
 小中学校の統廃合は予想を超えるスピードで進んでいます。かつては、複式学級の基準になって保護者が統合を希望し、それから統合の論議が行われるということが普通だったのですが、現状は、「切磋琢県教研.jpg磨」「適正規模」での「学力向上」の掛け声の下、統合は加速しています。そして、その中で遠距離・長時間の不便なバス通学を強いられる小学生中学生が多く出てきています。また、少人数で地域とともに育まれていた子どもたち、特に支援が必要な子どもたちに、大きな環境の変化画起き、生きにくくなっている事例も出てきています。

▲ 選抜入試制度・進路保障分科会の討議

 効率優先の教育の中で取り残されていく子どもたちを生み出すまいと、現場では努力が続けられています。

 決して教育委員会の研修では論議されない課題、そして、教科書や学習指導要領の先を行く授業実践など、石川の教職員の名実ともに自主的な研究を発展させるべく、教育行政もこれを支援していく度量をもってほしいものです。
 珠洲での開催は18年ぶり、来年は能美での開催となります。

 10月20,21日に開催された,自治体議会政策学会主催の「第12期自治体政策講座in金沢」に参加しました. 以下のように,2日間の日程でみっちり5つの講座がありました.

第1講義 「現代の貧困と自治体の責務」 金澤誠一 佛教大学教授
第2講義 「田舎力 ヒト・夢・カネが集まる5つの法則~食から地域再生~」
                         金丸弘美 食環境ジャーナリスト
第3講義 「財政自主権の確立と地方税の課題-市民の視点で税を考える」
                         三木義一 青山学院大学教授
第4講座 「情報化社会の自治 -行政・議会のHP・ツイッター・ブログの活用法」
                         小林隆 東海大学準教授
第5講座 「まちづくり政策の視点 ―地域経済のサスティナブルなマネジメント」
                         佐無田光 金沢大学準教授自治政策講座.jpg

 いずれの講座も2時間をかけた,整理された明快な講義で様々な課題が整理でき,有意義な研修となりました.特に第1講義の貧困問題では,生活保護制度がある中で,それ以下の生活はあり得ないはずの貧困が広く存在していること,そして,その貧困には顕在化した「見える貧困」と一般階層における「見えない貧困化」があり,国民生活の再構築=ナショナルミニマムの実現が不可欠であると指摘されました.そして,それは自治体の責務であることも強調されました.

 アマルディア・センの「貧困」概念=「潜在的能力」アプローチは,特に興味深いものでした.
 最低限必要な生活の「機能」を達成できる「潜在的能力」がはく奪されている場合が「貧困」ということになるというものです.
 財・所得だけが貧困を規定するのではなく,人間存在の多様性(個々人の特徴と,置かれている社会的状況)によって変換された個々人の「潜在的能力」を考えたとき,社会とつながることに困難にある人々の現代の貧困が見えてきます.
自治政策講座2.jpg 今日,時折話題に上る「ベーシック・インカム」の考え方も,現代の貧困を食い止める最善策ではないでしょう.新自由主義の下で徹底的に断ち切られてきた人と人とのつながりの回復を根本においた,ナショナルミニマム=本当の教育,福祉,社会保障を構築していかなければなりません.

 他の講義では,日本各地で生き生きとまちづくりを進める人々・自治体のとりくみも多く紹介され,人口減少時代の活気ある地域づくりを,わが石川県の能登から加賀まで進めようとするとき,大いに参考となる事例と,そこにある考え方と仕組みに関しての示唆も得ることができました.

 今回の講座には,国民連合の集会や原水禁大会でお会いした長崎市議の中村すみ代さんhttp://sumiyo.net/も参加しておられ,お会いすることができました.前日には,金沢市議の森,山本市議と一緒に懇談することができました.金沢のお土産に,私の大好物の中田屋のきんつばを紹介してあげました.

 25日金沢湯涌江戸村が開園しました.1997年に閉園した旧江戸村の建物を金沢市が取得し,現在の温泉旅館群の近くに移築し整備したものです.国指定重要文化財の商家や能登地方のかやぶき農家,町屋,足軽屋敷など計8棟が公開されています.湯涌江戸村松下.JPG

 この,建物の中には我が家,泉にある松下種苗店のかつての店舗があります.国指定重要文化財の商家「旧松下家」として保存されています.この開園の日,会場で松下良さんにお会いしました.松下さんは「泉にあった時より立派になりました.」と喜んでおられました.
 この松下家の道路に面した部屋には,種を入れたざるなどが展示されており,かつての北 国街道の様子を想像させるものでした.
 加賀野菜発信の中心となった松下さんの店にふさわしく,源助大根の種が配布され,多くの市民や観光客が行列を作っていました.

 金沢の奥座敷といわれる湯涌温泉,この江戸村のオープンによって,夢路館と合わせ非日常の懐かしい癒しの空間として魅力がアップするでしょう.

写真 asahi.com 2010.9.21 記事より

http://www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp/ed_detail.php?ed_no=1059 金沢市観光協会

 建設委員会視察が行われました.一泊二日の能登視察です.

 過疎化が進む能登,特に奥能登の公共事業について考えさせられることが多くありました.それはやはりダムと道路に象徴されます.人口だけで公共事業の必要性が議論されることは問題がありますし,地域の雇用を支えてきた建設業の衰退から目をそむけることもできませんが,冷静に多角的に費用対効果を検証することは不可欠だと思います.

建設委員会能登視察 日程 -------------------------------------------------------

1日 穴水大町通り線 → 能登総合土木事務所 → 北河内ダム →
                         大谷道路 → 宇出津新町通り線

2日 中能登総合土木事務所 → 府中七尾線 → 七尾港耐震工事 →
        能越七尾氷見道路トンネル → 249号線藤橋バイパス → 福水地すべり対策

 

北河内ダム.jpg ダム説明.jpg

 

 

 

 

 

▲ 北河内ダム

 http://www.pref.ishikawa.jp/kasen/ishikawa-dam/kitakawachi/index.html

 

 

大谷道路.jpg▼ 大谷道路第3期工事区間にあるループ状の道路となる橋梁

 地元の住民にとっては安全で便利な道となるが,大谷道路全体では工費100億円を超える

http://www.pref.ishikawa.jp/douken/page3/office01/ootani.html

中能登事務所陳情.jpg▼ 県内各土木事務所で管内の市町からの陳情を受ける

中能登総合土木事務所での陳情の様子

七尾市,羽咋市,志賀町,中能登町,宝達志水町の各首長と担当者が出席

市町からは,海岸浸食対策や河川整備の要望に加え,道路の要望はまだまだ多い

 

 

 

 

工事現場釜村君.jpg▼ 七尾市の藤橋バイパスのJR跨線橋工事現場では,工事担当会社で働く教え子の釜村君と対面

 8月28日から29日,長野市で社民党北信越ブロック議員団研修会が行われました.石川県からは高田輪島市議,清水内灘町議,平田・山本両金沢市議とともに参加しました.

 1日目の研修は,交通基本法の構想と,新幹線並行在来線問題,地域公共交通,そして,地域公立病院を中心とした医療の現状について研修を行いました.
 石川県の高田輪島市議からは輪島私立病院の現状について発表がありました.

 2日目は,松代大本営跡地のフィールドワークです,元長野県教組委員長で強制連行問題の研究と運動を続けておられる,原山茂夫さんのガイドで,終戦間近に進められた大本営の移転と天皇皇后の松代への避難計画とその建設の現場を臨場感を持って見学することができました.

 ほとんど狂気の沙汰か虚構か,笑い話なのかとも思わせるような大本営移転建設が大真面目で進められていて,そこで多くの現場労働者,特に強制連行も含めた韓国朝鮮人が過酷な状況で働かされ,命を失っている.ここでもそのような現場あったことをまざまざと見せつけられた思いでした.

 そして,そのような歴史を掘り起こし伝えていこうとしている運動家に,ここでも会うことができ,尊敬の思いと,今後の活動の力を得た思いでした.有意義な研修となりました.

 8月21日,22日産業展示館でいしかわ環境フェア2010が開催されました.2日目の22日森林シンポジウムに参加し,フェアの視察を行いました.

環境フェア2010-1.jpg▼ 森林シンポジウムで講演・菊沢県立大教授

 ステージ,各種セミナー,企業や団体,学校による展示・体験コーナー,とりくみ発表など,環境や資源保護,省エネなどのさまざまなエコなとりくみが盛りだくさん,なかなか厚みのあるイベントでありました.

 

 

 

 

 環境フェア2010-2.jpg▼ 会場中央のモニュメント
 低炭素デザイン大賞グランプリ作品
 金沢工大の宮下教授と学生の小田さんの作品
 アルミのユニットに竹の間伐材チップを入れ,その発酵熱で暖をとる.冬にこの下で温まりたい.

▼ 作品の説明

環境フェア2010-3.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

いしかわ環境フェア内容 http://www.pref.ishikawa.jp/kankyo/pp/kankyofair/kankyofair.pdf

 

 議員交流会2日目は分科会が行われ,私は教育分科会の座長をつとめました.討議のテーマは,横浜市での自由社歴史教科書の恣意的な採択の問題,北海道教組の政治資金規正法違反事件に端を発した学校・教職員に関する問題の教育委員会への通報制度に至る問題,そして,日本の子どもの貧困状況の特徴と問題点についてです.

 子どもの貧困問題については,児童福祉司の山野良一さんから問題提起を受けました.日本の子どもの貧困率が上がり続けていること,また,所得再配分(税金・社会保険料・各種手当・控除等考慮)後の貧困率が,先進国中唯一高くなっていることが指摘されました.その原因としては,国民健康保険料等社会保険料の納入額が問題ではないかとの分析でした.再配分前の貧困率は,北欧諸国は日本と大差ないにもかかわらず,再配分後の率は大きく下がっています.日本の子ども・家族支援のグランドデザインをつくることを求めていく必要があることが確認されました.

 教科書問題における教育内容を巡る右傾化の問題もさることながら,教育の機会均等,基本的人権の保障も脅かされている現実を解消していくことが急務であるとあらためて感じた分科会となりました.現場で子ども・保護者と日々向き合っている教職員も,このような問題にとりくむことができず,ひたすら管理強化と多忙化に曝されていることも危機的であると感じます.

 一方では地方分権,地域主権が叫ばれていますが,教育・福祉のナショナルミニマムも必要ではないかと強く感じました.「小さな政府」「財源不足」の呪縛からどう脱していくのかがこれからの大きな問題ではないかと思います.
 税金は,減税され続けてきた金持ちから取れ! 当たり前だと思うのですが・・・

 今年の全国地方議員交流会は,8月18日から20日の日程で横浜市で開かれています.今日は1日目,開会セレモニーと記念講演,特別報告が行われました.

 松沢神奈川県知事と林横浜市長のあいさつは議会と首長の協調を意識したものでした.大阪府知事や阿久根市長,名古屋市長の動きを暗に批判していたものだと私は感じました.知事の「art of negotiation(交渉の芸術)」,市長の「trust and sympathy(信頼と共感)」は議会との意見交換,意思一致が地域主権の時代に重要性を増しているという思いではなかったでしょうか.

 記念講演は,三重県議会元議長の三谷哲央さんの「『地域主権改革』と地方議会改革」,沖縄県議会副議長の玉城義和さんの「『普天間問題』から考える日米関係」,特別報告は,医療危機,商工中小企業の実態,韓国併合100年に際して,河村名古屋市政の問題について行われました.

 明日は分科会,私は「教科書・教育問題」分科会に出席するのですが,あれあれという間に座長をすることになってしましました.しょうがない.やるしかありません.教育が競争とか自己責任に傾いていく議論にならないように,教育論の本質に迫る議論をつくり,分科会討議の充実をめざしていきたいと思います.

 建設委員会金沢・加賀視察を行いました.今回の視察箇所は以下の通りです.

県央土木事務所 → 東金沢自転車レーン → 金沢井波線荒川大橋建設現場 → 辰巳ダム建設現場 → 南加賀土木事務所 → 空港軽海線建設現場 → 柴山潟水害対策現場 → 石川土木事務所 → 外環状道路海側幹線アンダーボックス建設現場

 

県央土木.jpg

▼ 県央土木事務所で管内主要事業について所長より説明を受ける

 

 

 

 

 

 

 

自転車レーン.jpg

▼ 東金沢駅から鳴和の通りまでの自転車専用レーン:県内で整備されているのはここのみ.近隣に高校が多く通学生や歩行者の安全には効果的.今後,ヨーロッパのように街中の自転車専用道整備と自動車の通行規制をセットで進めていく必要があるだろう.

 

 

 

 

荒川大橋.jpg

▼ 整備中の主要地方道金沢井波線に完成しつつある橋長419mの荒山大橋:橋桁は鉄筋コンクリートではなく箱形の鋼材で作られ,軽量化がはかられているという.

 

 

 

 

 

辰巳ダム.jpg 辰巳ダム2.jpg

 

▲ 辰巳ダム建設現場:県内では初めての環境に配慮した(?)穴あきダムで常に水は二つの水路を通って流れている.今年,この状態でアユの遡上が確認されたとの報告があった.しかし,このダムの洪水調整効果に比してあまりに大きな建設費を費やし,県財政を圧迫してきたこと,そして,上流部の地すべり地帯の変化や,水位の上下による生物環境の変化など懸念される点は多い.
 辰巳ダム建設によって,緊急性がある河川整備が先延ばしされてきたのではないかとの市民の指摘も聞いている.2013年度完成予定.

 

南加賀土木.jpg

▼ 南加賀総合事務所で説明:その後,都市計画道路「(小松)空港軽海線」の工事状況を視察.

 

 

 

 

 

 

柴山潟.jpg

▼ 柴山潟の堤防:大水のたびに越流が起こってきた柴山潟の周辺地域.堤防のかさ上げが進められている.

 

 

 

 

 

海側環状道.jpg

▼ 外環状海側幹線が北陸自動車道の下を抜けるアンダーボックスの工事現場:トンネルを掘って壁面をコンクリートで固めるのではなく,一辺80cmほどの箱形の鋼材をトンネルになる大きさの四角形の周辺部分に順番に打ち込んでいき,最後に内部を除くというHEP&JST工法が用いられている.
 帰りのバスの中では,この海側幹線の草ぼうぼうの本線部が話題となり,やはり,利用は太陽光パネルの設置がベストだとまたまた主張した.

 

  さて,この視察,県央・南加賀・石川の各土木事務所で説明を受ける前に,管内の市町からの陳情を受けました.これはどうも慣例になっているようで,市長や町長あるいは代理の代表者と関係職員がそろっての要望活動です.
 もちろん,各市町の要望はあるでしょうし,この実現を強くアピールしたいことも理解できるのですが,建設・土木関係の事業だけこのように例年のセレモニーとなっているとすれば,どのような意味があるのか疑問も残ります.教育や福祉など他の分野も県の支援を必要としていることが多くあると思うのです.まだまだ,地方は人よりコンクリートなのかとも感じました.

 別件で一つ,委員長のM氏は,この視察またもや当日朝でのドタキャンでありました.(この2日後酒気帯び運転で逮捕,議員辞職となります)
 議員に選んだ人,委員長に推挙した人,私もこの委員長選出に異議を唱えませんでしたから責任はあります.はずかしい.

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△ 盛本よしひさWebサイト


2009.3.27countup