7月2日,「わい・がやセッション『こども未来』」を開催しました.今回からシリーズで「留学生から聞く『私の育った学校』」がテーマです.第1回はドイツの学校です.金沢大学の研修生アネット・ヴェルスさんからお話を聞きました.
ドイツの子どもたちは,6歳または7歳で小学校に入学し,4年間で卒業,その後,基幹学校や中等実科学校あるいはギムナジウムで,日本では中高生の時代を送ります.シュタイナー学校や総合学校等の少数ですが特徴あるコースもあります.
大学への進学を希望する子どもたちはギムナジウムで学びます.10歳ぐらいの段階で,成績に応じて職業訓練的な教育内容を多く持つ実科学校と進学につながるギムナジウムへの割り振りが行われるようです.
大学の入学は入学試験ではなく,ギムナジウムでの日常の成績によって選択が行われます.もちろん定員を超える大学や学科もあり,これは選抜が行われています・
ドイツの早期からの進路の決定がこどもにとって良いのかどうか疑問はありますが,この制度がドイツの高い水準の職業教育や職人・技術者の育成に貢献していることは確かなようです.
ドイツの学生の多くは,ギムナジウムを卒業してから,あるいは大学を卒業してからの1年間程度を,「遠回り」と称して,海外でのホーム・ステイとアルバイト,実家を離れてのボランティア活動などに使います.この時期に自立の精神を学ぶと言います.
日本では,卒業即就職ストレートが最も優秀というような受け止め方がありますが,ドイツではストレートよりむしろ遠回りをした若者の方が評価を受けることが多いようです.この点がドイツの学校で良い点だとアネットさんは紹介をしてくれました.
日本語が上手なアネットさんのお話に参加者は興味津津,たくさんの質問も出て有意義な学習会となりました.日本同様,第2次世界大戦での不幸で反省すべき体験を持つドイツの戦後補償や平和教育の実態についても聞きたいという意見もあり,今後実現できればと思います.
ドイツの教育制度(パワーポイント:アネット・ヴェルス) ドイツ教育制度.pptx

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