知事選最終盤まっただなか,3月13日夜,県立音楽堂で開催された「日本の美再発見講座『正倉院の響き』」を受講しました。
正倉院宝物の楽器を復元し演奏する,その演奏を聴きながら奈良時代の日本に思いをはせる,そんな講座でしょうか。今回初の受講でした。
今回は,「排簫(はいしょう)」という西洋のパンフルートと似た復元楽器の演奏です。演奏者は尺八奏者の岳人山さんでした。雅楽にはとりいれられなかった楽器の一つということでしたが,竹の節を抜いた筒に和紙を詰めこれを移動し調律できるという優れモノです。音は,パンフルートに似ていました。プロデュースした野原耕二氏の解説で興味深い内容でした。
第2部は奈良国立博物館学芸部長の西山厚氏の講演で,正倉院宝物光明皇后と聖武天皇,東大寺と大仏,大仏殿復興などに関する,専門的でありながら軽妙な話術は素晴らしいものでした。
光明皇后の聖武天皇を失った悲しみを思いながら,正倉院宝物を見ることの奥深さ,大仏の顔と胴体の艶の違いはなぜか,2度消失した大仏殿復興に尽くした重源,公慶の勧進の哲学なども考えさせられる物語でした。
そして,遣唐使の話もあり,世界53カ国から唐に使節が送られたが,日本の遣唐使は唐からいただいた宝物を売り,それで書物を買い日本に持ち帰り,国づくりを進めたという話は感動的でした。
4月から6月に国立博物館で開催される大遣唐使展は楽しみです。
奈良国立博物館 http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2010toku/kentoushi/kentoushi_index.html

コメントする