DV被害の実態を直視しなければ/国際女性デー・近藤恵子さん講演

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国際女性デー10.jpg 3月8日は,「国際女性デー」。1907年ニューヨークで女性が「パンをよこせ!」「女性に参政権を!」と,政治的自由と平等,独立を要求して立ちあがった日です。石川県でもこの日を記念し1948年から集会を開催し,女性の権利意識の開発に努めてきたのです。

 今年は,近藤恵子さん(NPO法人女のスペース・おん代表理事)の「女性に対する暴力の根絶をめざして」と題する講演が行われました。

 男女平等・女性の人権をめぐる日本の状況を見たとき,男女がまだまだ対等な関係になっているとは言えず,男女の親密な関係の中で起こる暴力支配DV(ドメスティック・バイオレンス)の実態は驚くべきものとなっています。

 内閣府の調査によれば,女性の3人に1人が,身体r的暴力・精神的虐待・性的暴力のいずれかのDV被害を体験していると回答しています。そして,22人に1人が,殺されるかもしれない危険な体験をしている,つまり,160万件の殺人未遂事件が起こっているといってもよい状況です。そして,3日に1人ずつ妻が夫の手にかかって殺されている(警察庁統計)というのです。

 この数字に対してあまりに少ない数字が次のようなものです。
 DV相談支援センターの相談68,196件('08),警察における相談対応25,210件('08)
 公的シェルターである婦人相談所の一時保護12,007件('07)
 配偶者間事件の検挙件数 殺人126件 障害1,268件 暴行975件 被害者はほとんど女性

 DV犯罪は不処罰のまま放置され,保護命令違反事件の対応についても,接近禁止や退去などはそもそも処罰を猶予するものであるにもかかわらず,量刑では懲役刑の執行猶予が多くあるという,日本社会の甘さを知らされました。

 また,DVに甘い社会は性暴力(DV,虐待,セクハラ,買春,人身売買,レイプなど)にも甘く,DV家庭における特に子どもへの性暴力被害は深刻です。
 このような家庭では,女性・子どもは心理的な檻の中に強制的に収容されているような状態であり,被害者は,自己否定から自傷行為や覚せい剤常習などに逃げ込むこともあります。全く責任のない子どもの身体と心が蹂躙されているこのような状況を変えなければならないと強く感じました。

 今,DV防止法の第三次改正を行い,包括的な性暴力禁止法の制定に向けた運動が展開されています。差別の構造が解消されないから,男女共同参画も進んでいかないとの指摘もありました。これらのとりくみは社会をつくりかえる重要な行動であると,参加者一同確認しました。

 強いもの,力のあるものは何をしても許されるという考え方を,完全に否定することから出発することが,すべての人権・平和・環境・教育運動の根本だということでしょう。

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△ 盛本よしひさWebサイト


2009.3.27countup