12月20日国立劇場小劇場で二代福田栄香襲名記念三ツの音会の演奏会を鑑賞しました。
福田栄香を襲名した福田千栄子さんは,約20前北日本琴古流尺八演奏家に出演を頂いていた先生です。父上の福田種彦先生と奥様の美智子先生とともに北陸に来ていただき合奏させていただきました。当時は20歳代でしたが,本当に正確で艶のある演奏で私たち尺八組を気持ちよく演奏させていただきました。
福田千栄子リサイタルの案内を毎年いただいていたのですが,東京まで演奏会を聴きに行くことはできませんでした。しかし,今回の種彦先生の七回忌追善ならびに襲名記念演奏会はうまく日程がとれたので期待に胸ふくらませ会場に足を運びました。
福田先生はもちろんのこと,出演者の顔ぶれは圧巻というほかはありません。尺八も絃方も人間国宝4人を含め,日本を代表する三曲界の大御所と若手の勢ぞろいです。
もちろん演奏は息をのむほどの素晴らしい曲の連続でした。賛助出演の方々の技術や音も素晴らしく感動とともにしっかり勉強させていただきました。やっぱり,いいもの,最高のものを見たり聞いたりしないとだめですね。研究の意欲が湧いてきました。
11時から夜の9時近くまでのプログラムでしたがたくさん聴きました。演奏会後,尺八の伊藤梅盟さんと藤田親小夜先生にもお目にかかることができ。満足して帰途につきました。
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<邦楽>生田流箏曲・二代福田栄香襲名 『三ツの音会演奏会』
2009年12月12日 「東京新聞」
福田栄香五十回忌追善・福田種彦七回忌追善・二代福田栄香襲名記念と、母・子・孫の三代名称が並んだ珍しい「三ッの音会演奏会」が20日午前11時から東京・国立小劇場で開かれる。 (増渕安孝)
生田流箏曲福田派は、古典の九州系地歌を色濃く伝承している数少ない会派の一つ。
主な曲目では、人間国宝のゲストらが追悼演奏する「残月」「花の雲」や、襲名披露特別番組の「青柳」など地歌も含め全四十番にのぼる壮大な舞台。
「少しでも先代の芸と志に近づけるよう一層の精進を目指します」という栄香。
曲目のうち三ッの音会幹部による、よその会派にはあまり伝承されていない「水の玉」、栄香と同世代でともに九州系地歌箏曲演奏家として注目される藤井昭子との「夕辺の雲」「菜蕗」の競演も聴きどころの一つ。
また天才箏曲演奏家ともいわれた種彦が好んだ「五段砧」「楓の花」も登場。
さらに三ッの音会社中六十人で大合奏する、遊女の夢か浮世か定かでない恋の切なさを歌った「ままの川」、キリには茶の湯の道具の名などに男女の仲をかけた歌詞で、美声の持ち主として高名な初代栄香の十八番だったという菊岡検校の名作「茶音頭」が披露される。
栄香は二十一曲に出演。尺八とゆかりの深い福田の芸系にふさわしく総勢百五十人の尺八の賛助出演を得て全番組が"糸"と"竹"の合奏で盛り上げる趣向。
特別出演は、人間国宝の青木鈴慕、山勢松韻、米川文子、富山清琴らの豪華顔ぶれ。
初代家元の栄香は、一九二五(大正十四)年に「三ッの音会」を創立し、活躍の場を熊本から東京に移し多くの門人を育成。日本三曲協会相談役を務め、生田会(現生田流協会)創立者の一人。宮城道雄にも師事した二代家元の種彦が母の栄香亡き後「三ッの音会」を継承し、九州系地歌箏曲の発展に尽くす傍ら、社団法人日本三曲協会参与、生田流協会理事を務めた。

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