バイオエネルギーを学ぶ/循環型社会形成特別委員会視察

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 県議会の特別委員会,今年は「循環型社会形成特別委員会」に所属をしています。環境問題を中心に持続可能な社会づくりを考える委員会です。

 今回の視察は,バイオマスに注目し,二酸化炭素を排出する化石燃料ではなく,カーボンニュートラルなエネルギー資源についてのとりくみを行う企業などを視察しました。

RIMG0261_s.jpg 1日目(11月9日)は,菜種油製造と廃食油によるバイオディーゼル燃料(BDF)製造を行う「株式会社エコERC(エルク)」と,その廃油回収を行いながら,自社でBDFを使用している「十勝バス株式会社」を訪れました。
 エコERCは「てんぷら油でtecoプロジェクト」を立ち上げ,十勝支庁と各市町村,てんぷら油を排出する飲食店などの企業,BDF製造等にかかわる大学など研究機関,そして,BDFを燃料として使う運輸交通関係企業との協力・連携のもと,まさしく廃油のリサイクル,資源の有効利用を行っています。
 もちろん,家庭などから出るてんぷら油は,自動車などの燃料の総量からすればわずかな量ですが,ガソリンや軽油の節約につながり,しかも,温暖化ガスである二酸化炭素の排出がないということですからもっと進めていかなければならないとりくみです。てんぷら油を100%回収すればその95%をBDFにすることができ,軽油消費の約3%を節約できるとの試算があります。
 問題は回収率ですが,十勝・帯広地域のとりくみは30%にまでなっているということでした。この数字は私はかなり高いと思いますが,計画では平成25年度には70%をめざしているということでした。石川県でも小松市の市民グループが回収にとりくみゴミ収集車の燃料として使っていますが,さらに大きくとりくみを広げていくべきでしょう。

RIMG0268_s.jpg さて,このBDFを燃料としてバスを運行している「十勝バス株式会社」におじゃまし,とりくみを聴くことができました。いろいろな課題もある中,地球環境への貢献と位置づけ,とりくみを進めている会社には敬意を表したいと思います。
 このBDFを燃料として走らせるバスのメーカーとのエンジンの問題や,混合率による課税の問題などクリアすべき課題はあるとのことでした。
 しかし,バスの座席に置かれた「てんぷら油回収ボックス」に,PETボトルに詰めてんぷら油を入れてもらうこの素朴なあたたかいとりくみは,地域の協力や子どもの教育にはいい影響を及ぼすことは間違いないでしょう。

RIMG0269_s.jpg 2日目は,米を原料にしたバイオエタノール製造を行う「オエノンホールディングス(株)苫小牧工場」の視察です。
 農林水産省の「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」の主体となって,2011年の実用化に向けて製造実験を行っています。
 2009年4月稼動の工場ですが,年間15,000Lの製造を目標としています。米をエタノールにすることにはまだ抵抗を示す人もいるということですが,それもわかります。現在,海外からのMA(ミニマムアクセス米)を原料としているということでした。
RIMG0287_s.jpg 米からエタノールを作ることの効率について質問したところ,効率がよいのはサトウキビだそうですが,小麦や米などのでんぷん系の原料はほぼ近い値ということでした。
 さて,実用化は進むのか。採算性が成立し,耕作放棄地の回復にもつながっていくという展望をもっていきたいものです。

 この視察の途中,あのアイヌ民族を先住民としてその権利を認めさせるとりくみの発信地ともなった二風谷に立ち寄りました。短い時間でしたが,萱野茂二風谷アイヌ資料館にある野外展示等を観察することもできました。今度はゆっくり訪れたいと思います。 RIMG0278_s.jpg

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2009.3.27countup