洞爺湖・有珠山・室蘭港・千歳サケ/総務企画委員会視察②

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 2日目は,洞爺湖サミット記念館でサミット開催後の成果などについて視察しました。また,有珠山は糸魚川,島原半島とともに世界ジオパーク(地質遺産)に認定されています。この場で,認定に至る経緯などについても説明を受けました。

touyako.jpg G8北海道洞爺湖サミットは2008年7月に開催されました。これを記念して整備されたのが洞爺湖サミット記念館です。サミットの歴史や,その意義,特に2008年の中心課題であった環境問題等についての説明や,この会議で使用された円卓や椅子などが展示されていました。
 このときの日本の首相は福田康夫氏,2009年の衆院選で政権交代が実現した直後の視察であり,鳩山首相がCO2の25%削減を表明した後ですから,この2008サミットはかすんでしまいました。
 サミット後の洞爺湖町の観光客は,インフルエンザなどの影響もあり,期待ほどは伸びていないということでした。ニュースに上ったイベントを契機に観光客増に生かすというのはよく行われる手法ですが,これを一過性に終わらせず,リピーターを増やすとなると大変難しいものです。やはり,人を呼ぶには中身としかけ,単純にはいきません。これこそ観光行政の研究課題なのです。サミットよりは洞爺湖と有珠山の自然をアピールする方向が展望があると私は感じました。

 洞爺湖有珠山ジオパークは,洞爺湖と有珠山を中心とするエリアとなっており,洞爺湖カルデラや有珠 usuzan.jpg山の噴火の跡,また縄文遺産や美しい自然などを保護研究し人間とのかかわりを理解する場所として位置づけられています。
 洞爺湖周辺の4市町が2006年に「お通夜湖周辺地域エコミュージアム推進協議会」を設置し,地域経済の活性化などを目的に活動を開始ました。同時期,2004年にユネスコ支援の「世界ジオパークネットワーク」が設立,2008年には「日本ジオパーク委員会」が設立されました。エコミュージアム構想がジオパークの理念が一致していると考え,登録に向けた活動が開始され,2009年8月認定されたということです。
 有珠山の西口火口を見学しました。200年3月の噴火によって起こった地殻変動を実感として体験できる散策路となっていました。当時3000mを超える噴火があった火山,このときに70m隆起した道路,被災し破壊された施設など,自然のエネルギーと脅威を感じることができました。自然災害に対する防災意識の啓発にも意味ある地質遺産ということができると思います。

 室蘭港では,浮体式の防災施設である「広域防災フロート・愛称『かけはし』」についての説明を受け,見学も行いました。80m×24m×4m,1,300tの海に浮かぶデッキです。岩壁の代替,被災地への曳航による住民避難,臨時ヘリポートなどに利用するための施設です。muroran.jpg
 有珠山の噴火により道路などが寸断された時の海上ルートでの避難の必要性から建造となりました。11億円余りをかけたこの施設ですが,当初は国直轄の事業だったそうですが,財務省の判断により室蘭市が整備する補助事業となった経緯があります。
 避難訓練等に活用されていますが,実際に出動したことはないそうです。避難施設は使う必要がないのが一番ですが,移動費用や長年にわたる点検等ににかかる費用は大きなものがあり,今どきで言うなら「予算の無駄遣い」にあてはまるかもとの委員の皆さんの声も聞こえました。(私も)

 千歳サケのふるさと館は1994年開館し,現在財団法人千歳青少年教育財団が管理運営を行っています。サケの仲間の魚を中心とし,淡水魚とくに北方圏のものを展示している水族館です。そして,サケの遡上シーズンには捕獲見学もできるようになっています。
sake.jpg いま日本はちょっとした動物園・水族館ブームといってよいかもしれません。川や池の淡水魚について学べ楽しめるこの施設は少し地味ですが,私はなかなか面白いと感じました。
 イルカショーとかアシカショーとか子どもたちを驚かせるパフォーマンスや,旭山動物園が始めた行動展示などは多くの子どもや大人を楽しませていますが,川の魚も何かできるのではないかと思います。この施設には直接川底を見ることのできる地下の窓や,遡上してくるサケを一網打尽に捕獲できるインディアン水車など面白いものもあり,これもそのような仕掛けの一つでしょう。

 

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△ 盛本よしひさWebサイト


2009.3.27countup