9月12日(土)いしかわ教育総研の主催による第5回公開研究講座が開催されました。今回は,フィンランドの教育研究では第一人者,都留文科大学の副学長福田誠治さんの「私たちがめざす『豊かな学び』とは―フィンランドの教育から学ぶことは―」の演題で
講演していただきました。
今ではよく知られるようになりましたが,フィンランドはOECDが実施するPISA(ピザ)という学力到達度調査で世界一を続けている国です。日本はこの調査で順位が落ちたと大騒ぎになり,全国学力状況調査を実施する一つの理由にもなりました。
日本は競争とランキングによって学力アップを図ろうとしてきたのですが,そもそも,このPISAが考える学力とは何か,そして,その調査で世界一になるフィンランドの学力観と教育観とはどんなものなのか,そして,日本の教育はどうも照準がずれているのではないかという,またまた目からうろこが落ちるお話を聞くことができました。
キーセンテンスをいくつか紹介しましょう。 ------------------------------------------
自分のために学ぶのが勉強。日本では勉強は我慢してやるものになっている。
OECDのPISAは,何が解っているかではなく,これから何ができるかをはかるテスト。
どうして経済協力機構(OECD)が調査をするのか。順位ではなく,どんな学びをしているかがわかる。そこから経済戦略がうまれてくる。
日本の子どもの無答率は突出。わからないときは,間違えることを嫌いあきらめる。
「聴く」力とは,言う通りにすることではなく,相手の話の中の問題点を発見することだ。
教師は一人ひとりの子どもたちに対して,それぞれ違うことをやっているから,評価などできない。
フィンランドの学校の3割は複式学級だ。
小さな国だから一人の生徒も無駄にはできない。だから,能力の底上げが重要だ。
競争ばかりだと半分の子どもがやる気をなくす。イギリスの記者が自国の教育について語る。
1985年,指導要領は700ページから300ページにして,教育内容は地域と学校に任した。習熟度別学級をやめ,教員の給与を10%上げた。
最後の競争に勝つためには途中で競争させてはだめだろう。協力する学力をつけることが大事だ。
学校を選ぶために勉強するのではない。
私は数学を教えているのではない。数学を学んでいる生徒を育てているのだ。
政治は教育内容に口を出さない。教育行政は平等の条件を整備するのが仕事だ。
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さて,日本の教育をどうすべきか。哲学の大転換はどうしても必要です。

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