「ストップ!プルサーマル・北陸ネットワーク」発足 

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 7月11日,「ストップ!プルサーマル・北陸ネットワーク」の発足集会が開かれました。

 プルサーマル計画とは,普通の原発でMOX燃料(ウランのプルトニウムを混ぜた燃料)を使おうというものです。今の原子炉・軽水炉で使った使用済核燃料の中に溜まったプルトニウムを再処理工場で分離して取り出し,それを今の原発で燃料の一部とするのです。これを燃料のリサイクルだといい,資源の節約になるというのです。

 しかし,これは全くのまやかし,ウラン資源の節約にはなりませんし,濃縮ウランを燃やすための今の原発で,プルトニウムを使うことはコントロールも難しく,危険性が増大すると言われています。これが「灯油にガソリンを混ぜて燃やす」と揶揄されている所以です。
 また,燃やした後のMOX燃料の行き先が決まっていません。六ヶ所村の再処理工場では無理で,第二再処理工場を建設操業することが必要ですが,建設するかどうかさえ決まっていません。
 使用済みMOX燃料は今の原発の敷地内に溜まり続けていくことになります。

 このように問題だらけのプルサーマル計画を志賀原発でもやっていこうと北陸電力は考えています。どうしてもストップさせなくてはならないと考える北陸3県の個人,団体がネットワークを組んで活動することになりました。私もネットワーク共同代表の一人になりました。

 集会では,元京都大学原子炉実験所講師の小林圭二先生から,「原発のプルサーマルって何?何で強行するの?危険なプルサーマル」と題した講演をしていただきました。科学的に難解な内容もありましたが,問題点を明確にしていただけました。

小林圭二先生の講演 ********************************

RIMG0068_s.jpgⅠ.なぜ今,プルサーマルが登場したのか?
 1.今の原発とプルサーマル
 2.高速増殖炉開発を破綻させた「もんじゅ」の事故
 3.原子力政策の失敗を覆い隠すためのプルサーマル

Ⅱ.プルサーマルには何一つ利点はない
 1.プルサーマルの「必要理由」とは?
 2.プルサーマルはウラン資源の節約にならない
 3.国際公約の履行と矛盾する六カ所再処理工場の稼働
 4.高レベル放射性廃棄物の体積低減は,プルサーマルと関係ない

Ⅲ.プルトニウム利用は国際的犯罪
 1.プルトニウム利用の始まりは長崎原爆
 2.核兵器製造技術と「原子力」技術は同じ
 3.世界はプルトニウム利用から撤退している
 4.世界に逆行する日本

RIMG0070_s.jpgⅣ.プルサーマルの危険性
 1.プルトニウムの危険性
 2.原発を変則的に使うプルサーマル
 3.原子炉の性質による危険性
  (1) 原子炉の制御装置や停止装置(制御棒とホウ酸)の効きが低下する
  (2) 原子炉の挙動がより危険になる
  (3) 燃料の燃え方にムラが生じる
  (4) 燃料組成が複雑でミスを起こしやすい
 4.MOX燃料の危険性
  (1) ガス状の「死の灰」の放出率が大きくなる
  (2) プルトニウムスポット(塊)の生成が避けられない
  (3) 日本のプルサーマルは欧米より危険
  (4) 燃料棒内の圧力が高くなる
  (5) MOX燃料は融点が低い
  (6) MOX燃料はウラン燃料より熱伝導度が小さい
  (7) 放射能がウラン燃料より強く作業者の被曝量が増える
  (8) 臨界量が小さい
  (9) 発熱量がウラン燃料よりはるかに大きい
  (10) 放射能毒性が強く,取り扱いには密封施設が必要
  (11) 反応度急上昇時の試験が不十分
 5.安全余裕が削られる
 6.日本のプルサーマルは他国に実績がない
 7.プルサーマルは受け入れた後で危険性がエスカレートする
 8.電力会社の経営を圧迫するプルサーマル
  (1) 高騰する発電コスト
  (2) 電力自由化でより負担になる
 9.核拡散の危険性の増加と核防護対策の強化による管理社会化の恐れ

Ⅴ.使用済みMOX燃料の行き場がない

Ⅵ.プルサーマル計画の延期

       ***************************************

 今後,ネットワークの拡大と問題点の学習,計画を同意しないよう自治体に働きかける活動,そして,全国の仲間との連帯を深めていくことを確認しました。

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