わい・がやセッション2009-Ⅱ/児童養護施設のとりくみから

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 7月11日,教育プラザ富樫で本年度第2回目の「わい・がやセッション 子ども・未来」を開催しました。

 まず,子どもの貧困をテーマとした前回,話題となった日本の奨学金の実態はどうなっているのか調べてこようとの宿題について,資料を基に話し合われました。
 現状,公的な奨学金制度として,高校生については各県が,大学については日本学生支援機構(前身は日本育英会)が行っているものが中心的です。多くの学生がこれによって支えられています。私自身も高校大学とも日本育英会の奨学金を受けていました。
 しかし,いずれの奨学金も基本は給付ではなく貸与,つまり返還しなければなりません。この点が,給付を主とするヨーロッパなどと大きく違う点です。また,参加者の森下さん提供の資料によれば,あのアメリカの奨学金の予算が日本の10倍ぐらい使われているというのです。日本人の中には,子どもの教育は親の責任でという意識がまだ強いように思いますが,このままでは教育格差は開くばかりです。制度の発想そのものを変えていく時期に来ていると考えられます。

  0907waigaya.jpg さて,今回は経済的貧困だけではなく,家庭や親子の関係において傷つき,つらい環境に育つ子どもたちとともに歩む児童養護施設のとりくみを学ぶことにしました。聖霊愛児園の中村秀人園長に講師をお願いしました。

 静かな中にも信念に満ちた中村さんの話からは,深く傷ついた子どもたちとともに生活し,「育て」「教え」「癒す」場としての施設をつくりあげていこうとする施設長としての強い思いが伝わってきました。
 家族復帰・家族再統合を目指しながら,また,社会的自立をめざしながらのとりくみは,職員と子どもたちとのつながり,そして,職員と園長の信頼のつながりが大前提です。子どもと若い職員を癒し,教え,鍛えることがまた園長の仕事だと言われていたよう思います。月に4,5回の宿直をし,夜も語り合う,このような営みを,具体的な例をあげながら語ってくださいました。

jidouyougo.jpg 様々な生い立ちを人それぞれが持っています。児童養護施設にいる子どもたちもまた,普段は明るく元気な面をみせていることが多いのですが,時に苦しくなり発散し,迷惑をかけることもあります。関わる者の課題を(これはすべての人にとってということになるかもしれませんが),中村さんはこう述べました。「子どもといかに向き合うかは」「自分といかに向き合うか」であると。
 重たい言葉です。今の学校・地域・企業はどうだろうか,このずたずたにされた人間のつながりをもとめる原点を突きつけれれる思いでした。

 次回は10月に,臨床心理士から子どもたちの心の今についてお話していただく予定です。話が難しそうだという指摘もいただいていますが,どなたでも参加できるやさしい会です。是非ご参加ください。

 

                090714北陸中日新聞

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2009.3.27countup