6月13日教育会館で,社民党 「瑞穂と一緒に国会へ行こう会」主催の介護保険に関する学習会が開催されました。
講師は,金沢大学地域創造学類の横山壽一さん,介護保険制度の現状と問題点(致命的欠陥や改革の方向性)について講義していただきました。
介護保険制度が施行されて10年,介護の社会化や負担の軽減,生活の質,介護職員の働きがいなど多くの問題点が噴出しています。介護は医療と並んで社会保障の綻び(ほころび)の代表例だと横山先生は言います。
制度の大幅な見直しは避けられません。問題点の抜本的改革は様々なハードルを抱えているが,介護保険のあり方に照らして改革案を示していただきました。
日本の社会保障,医療・介護・年金・子育て支援・障害者施策,これらすべてにほころびが生じています。小泉構造改革で「小さな政府」というフレーズでその予算を削り続けてきたのですから当然といえます。すべての課題に原点に立ち返って変革をしなければなりません。
まずは,政権交代。連帯の社会を再生しなければ・・・まさしく社会民主主義の出番です。
横山先生の講義のながれ ********************************
1.介護保険の制度的特徴と致命的欠陥
1)社会保障としての基本の変容
2)幾重にも張り巡らされた利用制限
3)サービス提供の実質的な制限
4)低率の利用料による利用の自己抑制
5)事業者の質の低下
2.制度の具体的問題点と改革の方向
1)要介護認定
自治体の責任で,訪問調査による判断と判定,コンピュータ判定は廃止
2)制度の利用
年齢制限の撤廃,特定疾病による制限撤廃,上限撤廃,利用料撤廃か応能負担化
3)保険料・利用料と費用負担
国庫負担の引き上げ,按分方式の廃止,減免制度の拡充,年金天引きの廃止
4)サービス提供基盤
バランスのとれた施設と在宅の整備,参酌標準の撤廃,療養型廃止の凍結
5)事業者の指定
事前チェック,行政監査強化,第三者評価義務化,非営利原則
6)人員基準と人員確保
実質3:1確保基準へ,常勤換算方式の廃止,専門職化と処遇改善
7)介護報酬
基本報酬の引き上げ,透明性・公平性の確保
8)被保険者
障害者自立支援制度との統合慎重に
改革の実現と財源
企業負担,所得税の累進制,歳出見直し

コメントする