6月5日から8日の日程で,韓国禮山郡の訪問団が金沢を訪れました。
禮山郡は韓国忠清南道にあり,韓国独立の英雄 尹奉吉(ユンボンギル)の生地です。尹奉吉が処刑され暗葬された跡地(野田山)を保存管理している縁で交流が続いています。4月末には私たち訪問団が禮山郡を訪問し,尹奉吉の祭亨と文化祭典への参加と交流を行ってきたところです。
今回の訪問団は,市祭が行われている日程に合わせて来県しました。尹奉吉が設立した農村運動団体「月進会」の会員,禮山郡の議員・行政関係,音楽芸術団体関係者総勢19名の参加者です。
5日は,小松空港に到着し昼食後すぐに野田山尹奉吉暗葬の跡に向かい,日本からの参加者10名あまりとともに,翫(いとう)住職の読経のもと追悼法要を行いました。その後,同じく野田山にある殉国記念碑の視察も行いました。
尹奉吉の遺骨発掘を行い,韓国諸団体と連携をとりながら,暗葬の跡地の保存と尹奉吉の顕彰に人生をかける在日の朴仁祚(パクインジョ)さんは今回も法要の準備に忙しく働いておられました。献花台や線香ろうそく立て,国旗や横断幕,座席や座布団,韓国のお経のテープやマイク・スピーカーなどこれまで自作も含めそろえてきたグッズを設置していきます。これまでも手伝いをしてきているのですが,その段取りを覚えて引き継ぐように頼まれています。しかし,朴さんの生きがいを奪えませんので,手伝いを続けたいと思っています。この暗葬の跡地は昨年度末,月進会日本支部が金沢市より永代使用の許可を得ました。この地を今後も大切に保存を行っていくことが,われわれ日本人の責任であると思います。
法要の最後に,尹奉吉義士共の会会長の田村光彰さん,4月に新しく韓国月進会の会長に就任された李佑宰(イ・ウジェ)さん,前会長の尹圭相(ユン・ギュサン)さんのご挨拶と,朴さんの説明があり,参加者全員で,尹奉吉義士の冥福を祈るとともに,今後の北東アジアの平和に向けて互いの努力を誓い合いました。
その後,市役所に山出市長を表敬訪問しました。山出市長からは不幸な歴史を乗り越え未来に向けた友好関係を続けていきたい旨の挨拶がありました。李会長は「昔のことは忘れました」と述べられましたが,そんなことはあるはずがありません。今後の新しい友好関係構築の方向を強調されての言葉と受け止め,私たち日本人は歴史の事実を忘れることなく,過ちを繰り返さない決意をもっていかねばなりません。
5日は,市と尹奉吉義士共の会共催の夕食歓迎宴が開催されました。
6日には,東原町の中山間地農業振興による地域おこしの視察を行い,午後からは百万石行列を観覧しました。
7日は,金沢市の戸室リサイクルプラザで環境廃棄物処理について,荒山町での子育て農業応援団の活動,金沢市農業センターを視察しました。農業地域である禮山郡のみなさん,さすがに農業問題にはプロの視点で質問や意見を述べておられました。
夕食は,昨年同様料理持ち寄りのもてなし交流会となりました。30数名の参加により,余興や歌も飛び出し,会は盛り上がり,これからのかたい友情と活発な交流を参加者全員で確認しあいました。

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