金沢大学の竹糸会は私の出身サークルでもあるが,このサークルの尺八部門の指導をして32年になる。師匠である北方間堂先生の後を継いでの指導だが,とてもまねのできるものではない。
私が北方門下生となったのは18歳,師は84歳だった。息は長くは続かないのだが,音色のすごさは初心者の私にもわかった。師の前にすわり,譜読をし,吹奏をする,細かい話はなにもない。だから,考える,工夫する,自問自答のような稽古だ。
そんな指導のスタイルをまねしてもただのかっこつけ,自分なりに奏法指導,取り組み方,魅力,激励,いろいろ話して教えて,自分も学んできた。
稽古順最初の曲が「黒髪」,最終曲が「八重衣」,今日,4年生の黒田君の八重衣の稽古を行った。4年間で41曲を仕上げるというプログラムをつくってあるが,この32年間で全曲欠かさず終了した学生はただ一人。地道なとりくみだが,楽しんでもくれたと思う。私にとっても,今日は記念すべき日となった。 ・・・一音成仏・・・
*写真は,稽古机(師匠から受け継いだもの)と私の愛管

コメントする